ヨーロッパ子連れ旅1998 ロシアからスウェーデン

 二人は小学校の4年生と2年生となり、5度目のヨーロッパへ出かけることになった。2年前も使ったアエロフロート航空で再度チケットを購入した。前回のアエロフロート機でモスクワ経由スイスのチューリッヒ行きで思わぬ失敗をしたので、懲りているはずなのに…やっぱりチケットの安さになびいてしまう。アエロフロートの4人分の往復料金は魅力的だった。

 前回の失敗のおさらいをするとこうだ。インターネットもほとんど普及していないころ札幌で格安チケットを買うには、HIS位しかなく、調べに調べて南1条の店舗に行った。そこで、チューリッヒ行きのチケットを他の便より少し安く買っていい気分になっていたところに、HISの若い女性担当者からモスクワで1泊する必要があると後日電話が入った。もちろん向こうのミスだったのだが、一人8000円以上の宿泊料金の追加だという。子連れ旅でそんな高いホテルに泊まったことがない時代、頭に血が上った。それこそ、家族4人で5000円もあれば田舎のホテルに泊まれたのだから。そして、ついたモスクワの宿が最悪。寒くて暖房がなくて、4人でかたまってベッドに入ったら、ベッドが壊れるし、やっと直して暖まりだしたころコーラ売りのおばさんに起こされるし、
「もう、モスクワは やめてね。」と長男に懇願されたのだった。